« 12/20の倉庫にて≪マンガがお勧め。≫ | トップページ | 12/30の倉庫にて≪マンガがお勧め。≫ »

エピソードA-1.01

 人里から2週間の土地へと家族で旅行へ。
子供が二人いるのにそんなことは絶対に無理だって?確かに絶対だ。僕は別にいいんだけど、歩くのが大っ嫌いなユーリアには特にだ。
 ではどうするか?
そこは軍関係者一家。歩かない人間の尻を引っぱたくよりも簡単な方法をとる事にした。
“自動車”を使用したのだ。
どんな悪路も走ることが出来る、軍最新型の軍用車両を借りてきてしまったのだった。
レイク 「すげ~…。ず~~~~~~~~~~~~~~~っとおんなじ景色だ……。」
僕はその広大な草原に魅入っていた。
4年前まではここ一帯は砂漠だったそうだが、終戦直後に突然緑化が進み、現在のこの姿に落ち着いたそうだ。
その大草原を、2台の軍用車が軽快に疾走していた。
車ならば人の足で2週間のところを2日間で行けると、じーちゃんが試算し、そして軍から借りてきてしまったのだった。(しかも2台も。ファイディ・クロノの家に行くと言ったら即貸してくれたらしい。)
ヨハネ 「ふむ、これだけ壮大だと運転も楽しいのぉ。」
じーちゃんは上機嫌でハンドルを握り、アクセルを踏む足に力をこめた。
 前を行く1号車に僕、じーちゃん、イクスねーちゃん、ユーリアが。
後ろの2号車にラムダねーちゃん、ミューねーちゃん、ニューねーちゃんが分乗していた。
レイク 「すげ~…。」
僕はただただ、外に広がるっ大草原に魅入られていたのかもしれない。
どれだけ眺めていても飽きなかったのだ。
すぐ隣に座る姉(妹?)はもう飽きてしまったらしいが・・・。
ユーリア 「あんたそれ以外のボキャブラリーないわけ?」
呆れ顔のユーリアが、携帯ゲーム機片手に鼻を鳴らして見せた。
僕は確かにそれ以外にいい言葉が見つからず、黙ってしまった。
レイク 「い、いいじゃないか。心の奥から出てくる一番の感想なんだから!」
僕はそういって、ふて寝をする事に決めた。
ヨハネ 「イクスや、ユーリアからゲーム機取り上げなさい。車の中でそんなもんやっとると車酔いするでな。」
イクス 「は~い。」
と、突然助手席に座っていたイクスねーちゃんが手を伸ばし、ユーリアからゲーム機を取り上げた。
イクス 「ず~っとゲームばかりして。たまには外の景色見なさい!」
ユーリア 「え~!何にもないのを見てたってつまんない~!!」
 僕にはいつも辛辣な事言うのに、イクスねーちゃんには何でこんなにデレデレとするんだ?
なんてふて腐れているとついウトウトとしてきて…………。
誰かが僕に毛布をかけてくれたのが記憶の最後に、僕は深く深く眠りについてしまった。
エピソードA-1.01、了。

|

« 12/20の倉庫にて≪マンガがお勧め。≫ | トップページ | 12/30の倉庫にて≪マンガがお勧め。≫ »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/510891/9450721

この記事へのトラックバック一覧です: エピソードA-1.01:

« 12/20の倉庫にて≪マンガがお勧め。≫ | トップページ | 12/30の倉庫にて≪マンガがお勧め。≫ »