エピソードA-1.01
| 人里から2週間の土地へと家族で旅行へ。 | |
| 子供が二人いるのにそんなことは絶対に無理だって?確かに絶対だ。僕は別にいいんだけど、歩くのが大っ嫌いなユーリアには特にだ。 | |
| ではどうするか? | |
| そこは軍関係者一家。歩かない人間の尻を引っぱたくよりも簡単な方法をとる事にした。 | |
| “自動車”を使用したのだ。 | |
| どんな悪路も走ることが出来る、軍最新型の軍用車両を借りてきてしまったのだった。 | |
| レイク | 「すげ~…。ず~~~~~~~~~~~~~~~っとおんなじ景色だ……。」 |
| 僕はその広大な草原に魅入っていた。 | |
| 4年前まではここ一帯は砂漠だったそうだが、終戦直後に突然緑化が進み、現在のこの姿に落ち着いたそうだ。 | |
| その大草原を、2台の軍用車が軽快に疾走していた。 | |
| 車ならば人の足で2週間のところを2日間で行けると、じーちゃんが試算し、そして軍から借りてきてしまったのだった。(しかも2台も。ファイディ・クロノの家に行くと言ったら即貸してくれたらしい。) | |
| ヨハネ | 「ふむ、これだけ壮大だと運転も楽しいのぉ。」 |
| じーちゃんは上機嫌でハンドルを握り、アクセルを踏む足に力をこめた。 | |
| 前を行く1号車に僕、じーちゃん、イクスねーちゃん、ユーリアが。 | |
| 後ろの2号車にラムダねーちゃん、ミューねーちゃん、ニューねーちゃんが分乗していた。 | |
| レイク | 「すげ~…。」 |
| 僕はただただ、外に広がるっ大草原に魅入られていたのかもしれない。 | |
| どれだけ眺めていても飽きなかったのだ。 | |
| すぐ隣に座る姉(妹?)はもう飽きてしまったらしいが・・・。 | |
| ユーリア | 「あんたそれ以外のボキャブラリーないわけ?」 |
| 呆れ顔のユーリアが、携帯ゲーム機片手に鼻を鳴らして見せた。 | |
| 僕は確かにそれ以外にいい言葉が見つからず、黙ってしまった。 | |
| レイク | 「い、いいじゃないか。心の奥から出てくる一番の感想なんだから!」 |
| 僕はそういって、ふて寝をする事に決めた。 | |
| ヨハネ | 「イクスや、ユーリアからゲーム機取り上げなさい。車の中でそんなもんやっとると車酔いするでな。」 |
| イクス | 「は~い。」 |
| と、突然助手席に座っていたイクスねーちゃんが手を伸ばし、ユーリアからゲーム機を取り上げた。 | |
| イクス | 「ず~っとゲームばかりして。たまには外の景色見なさい!」 |
| ユーリア | 「え~!何にもないのを見てたってつまんない~!!」 |
| 僕にはいつも辛辣な事言うのに、イクスねーちゃんには何でこんなにデレデレとするんだ? | |
| なんてふて腐れているとついウトウトとしてきて…………。 | |
| 誰かが僕に毛布をかけてくれたのが記憶の最後に、僕は深く深く眠りについてしまった。 | |
| エピソードA-1.01、了。 |
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